バッティングや守備の練習はたくさんするけど、走塁の練習は疲れるし地味ですよね。
でも走塁は、意外と大切なんです。ランナーで出たら無事に本塁を踏み得点を取らなければ勝てないスポーツだからです。
草野球でも走塁の事を知る為にひとつの書をご紹介します。
それは、『機動破壊』の書たるものです。
一時期、甲子園で機動破壊が話題になった時がありました。勝つための走塁、盗塁の93の秘策を丁寧に機動破壊として紹介しています。
高校野球で実践している内容ですが、考え方や走塁の知恵などは、草野球でも大いに参考になる内容となっています。
以下、抜粋しながら紹介していきます。
走塁は、心理だ!!
バッティングや守備は、ボールに反応して打ったり守ったりします。
バッティングは、バッテリーとの駆け引きと自分の技術の結果によってヒットを打つ事ができます。
守備は、投手の投げたボールのコースにより守備位置を変えたりして、グラブ裁きや送球の正確性により安定した守りができます。
走塁は、どうでしょうか?走塁の正解は、塁上ではセーフであり且つ本塁まで安全に還ってきて得点にする事です。
走者は、リードを何メールしなきゃダメだとか盗塁をいつしなきゃダメだとかの決まりはありません。
守備優位でなく、走者優位にもっていかなくては盗塁も成功しません。次の塁も進めません。相手の心理を逆手に取って、走者優位の状況を作る事ができれば、走者になっても怖がる事はありません。
あなたは、嫌なチームのイメージってなんですか。良く打つチームですか。守りが固いチームですか。
私は、盗塁をよくするチームや走塁に隙がなく、自軍のチームのエラーに漬け込んで必ず走ってくるチームなど走ってくるチームのイメージは嫌だなって思います。
走られる事によって、守備のリズムは勿論の事、バッティングのリズムも狂ってしまうような気がしてならないのは、私だけでしょうか。
実際私が、草野球で連盟加入時、全国優勝したチームと練習試合をした時は、よく足を絡ませていて、『打たれて得点を取られた』という感じがしないイメージでした。
こんな感じです。四球でランナーが出ると、すかさず2塁盗塁成功、セカンドゴロでランナー3塁、打者に三遊間のそんなに早くない打球を打たれて、レフト前ヒットで1得点と。ヒット1本、それも三遊間にたまたま抜けた打球で得点されたのって何か拍子抜けするような感じです。
ファウルフライは、必ずタッチアップを狙っているし、どこの守備でもファンブルしたかと思えばランナーは次の塁へ走っているイメージが強かったです。
なので、常にアンテナを張って気が抜けない状況で守備してました。正直試合が終わると疲労度は、相当なものです。
走塁は、相手にどう思わせるかがキーポイントになってきますし、この機動破壊の本の中でもひとつ相手に思わせる事で次々に波及して、得点に結びついていく事など、心理作戦の要素いっぱいです。
野球を走塁の観点から見ていて、また違う野球観を見ているような気がしました。
走塁と心理に関する事を知る事も、野球の幅が広がって草野球にも応用できそうです。
内容の抜粋をしながら紹介していきます。
打者走者と1塁走者の基本では!!
『打者走者と1塁走者の基本』では、打者走者の走路は、打球の飛んだ位置によって変わるなど。
打者走者の走路なんて考えた事はありますか。1塁までひたすら走る事だろうと思っている人もいます。私も内野ゴロかヒットの時かの違いで真っすぐ走るかオーバーランするかの違いぐらいだろうと思っていました。
2塁打狙いや3塁打狙いなど面白い事が書いてあるので読む価値ありです。
次に気になるのが、1塁走者のリードは、4m30cm。
書では、リードの写真が載せてありますが、4m30cmのリードは、私の感覚では大きいと感じます。コレが第1印象です。
なかなか足に自信がない人は、真似できないようなリードの大きさかもしれません。
ここでの心理面と見せ方などは、参考になります。
他にも【投手のクセはどこを見ればいいのか】や【ショートバウンドとハーフバウンドの見極め】知っておくと便利な事間違いなしです。
2塁走者の基本と高等テクニックでは!!
2塁走者は、ある意味走塁が難しくなるイメージを持ちます。
打球の強弱により判断し走らなくてはならないし、いろいろな方向の打球にも反応しなくてはならないので難しいです。
三塁側に転がったゴロの判断は、どうしますか。走りますか、躊躇しますか。
三塁側にゴロが転がった時の走塁のコツが伺える内容が掲載されています。
【2塁走者のリードは5メートルで、第2リードは9メートル】の中では、甲子園常連校の第2リード8m。更に1m長い距離をリードしています。
流石に、10mは厳しいとありますが、9mの第2リードの距離も守備をしているチームには、脅威の他になりません。
2塁走者がリードが大きいということは、本塁により近くなり、得点する可能性が上がる事に等しいと言えるでしょう。
2塁走者のテクニックをまずは、知ってください。
3塁走者の基本と高等テクニックでは!!
3塁走者は、本塁に1番近い走者なので、安全に本塁に還らなければ得点のチャンスを失ってしまいます。
本塁に安全に還るという意味では、3塁走者の判断がとても大切になります。
【3塁走者のリードとゴロ、ゴー】の中では、リードの仕方とゴロ、ゴーの時のポイントが掲載されているので、大いに参考とするべし。
草野球でも走者になって判断が迷ったり、判断を間違えてアウトになってしまった事など多々あると思います。
機動破壊、走塁・盗塁93の秘策を知る事により、走塁の判断の定義が自分の中で少しでも確立できたのなら幸いです。
エンディングの方では、『データ活用と打撃のポイント』や『ボークの定義について』解説があるので、合わせて熟読される事をオススメします。
それでは、楽しい草野球ライフをお楽しみ下さい。